記事作成者:株式会社アイリス
不動産管理業の保証事業およびDX推進コンサルタント、不動産Techソリューション事業

2026.01.22

一人暮らしの高齢者の増加に伴い、孤独死が社会問題として深刻化しています。
ご家族を持つ方や、介護に関わる方の中には、「もしものことがあったら…」と不安に感じている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ITの最新技術を活用した見守りシステムなど、家族が離れていても安心できる具体的な対策を8つご紹介します。
大切な家族の孤独死は、本人だけでなく、ご家族にとっても大きな心の傷となります。
しかし適切な対策をとることでリスクを大幅に減らすことができます。
大切な家族の安全な暮らしを守るための第一歩としてぜひ最後までお読みください。
日本において、少子高齢化が進む中、一人暮らしをしている高齢者が急増しています。
高齢者が孤独に暮らす状況は、社会問題としてますます深刻化しており、家族や地域社会のサポートが不足しているのが現状です。
特に、一人暮らしの高齢者が抱える孤独感や健康問題が、孤独死というリスクを高めています。
ここでは、孤独死の現状と、そのリスク要因について詳しく解説します。
近年、一人暮らしの高齢者が急速に増加しており、これが社会全体における深刻な課題となっています。
特に、60歳以上の一人暮らしの方のうち、7割以上(「とても感じる」「まあ感じるの合計」)が孤独死を身近な問題と感じていることが明らかになっています。

引用元:令和3年版高齢社会白書(全体版)| 4生活環境 – 内閣府 (cao.go.jp)
※本調査における「孤独死」の定義は「誰にも看取られることなく、亡くなったあとに発見される死」
https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2025/zenbun/pdf/1s2s_04.pdf
高齢化が進む日本社会では、核家族化や都市部への人口集中などの要因から、家族と離れて暮らす高齢者が増え続けています。
さらに、都市部に住む高齢者は、隣近所との交流が希薄になりがちで、孤立感が強まる傾向があります。
このような孤立が進むことで、孤独死のリスクが高まり、重大な社会問題として注目されています。
令和6年度において、全国で確認された孤独死は7万6,020人に達しており、うち65歳以上の高齢者が約5万8,044人で8割近くを占めています。
引用元:孤独死者数の推計方法等について~「孤独死・孤立し」WG取りまとめ-令和7年4月11日
一人暮らしの高齢者の増加に伴い、孤独死が社会問題として深刻化している背景には、いくつかの要因が考えられます。
1.社会的孤立
友人や家族との接触が減り、地域社会とのつながりが希薄になることで、健康状態の変化や体調不良が発見されにくくなります。
この孤立が、孤独死の最も大きな要因の一つとされています。
2.健康状態の悪化
慢性的な持病を抱える高齢者は、体調が急変した際に適切な医療を受ける機会を逃しがちです。
特に一人暮らしの場合、緊急時に迅速に対応できる人が近くにいないため、孤独死のリスクがさらに高まります。
3.経済的困窮
年金だけで生活している高齢者の中には、経済的な余裕がなく、医療サービスや生活支援サービスを利用できない状況にある方もいます。
このような場合、必要なケアが行き届かず、結果的に孤独死へとつながるケースが多いです。
また、孤独死が発見されるまでの時間にも問題があり、平均で19日かかると言われています。

引用元:※日本少額短期保険協会 孤独死対策委員会 第10回孤独死現状レポート
https://www.shougakutanki.jp/general/info/kodokushi/news/kodokusiReport_10th.pdf
さらに、約3割のケースでは15日以上経過してから発見されており、遺体が腐敗した状態で見つかるなど、悲惨な状況も多く見受けられます。
より早期に発見し、適切な対策をとることが不可欠です。
孤独死を防ぐためには、日々の生活の中でできる簡単なことから始めることが大切です。
ここでは、地域コミュニティとの連携や毎日の健康管理など、誰でも実践できる基本的な対策についてご紹介します。
ご家族やご本人ができること、そして地域全体で取り組むべきことなど、多角的な視点から具体的な対策を解説していきます。
大切な家族が安心して暮らせる環境を整えるための方法を、ぜひこの記事を参考に実践してみてください。
地域社会とのつながりを持つことは、孤独死を防ぐ上で非常に重要です。
独居老人が孤立しないよう、日常的に周囲とのコミュニケーションを図ることが大切です。
例えば、町内会や近隣の見守り活動、地域のボランティア団体に参加することで、定期的な交流が生まれます。
これにより、高齢者が孤立することなく、異変があれば周囲がすぐに気づける環境を作ることができます。
また、行政が主導する「見守りネットワーク」など、地域全体で高齢者の安全を確保する取り組みも広がってきています。
こうしたネットワークを利用することで、地域全体で高齢者を見守る体制を整えることができ、孤独死のリスクを大幅に減らすことが可能です。
孤独死を防ぐためには毎日の健康管理も欠かせません。
高齢者が自分の体調を日々チェックするだけでなく、定期的に健康診断を受けたり、異常があればすぐに医師に相談することが大切です。
特に、持病を持つ高齢者は急な体調の変化が起こりやすいため、早期発見・早期対応が不可欠です。
高齢者の孤独死を防ぐためには、従来の地域コミュニティとの連携や健康管理に加え、最新のテクノロジーを活用することも有効です。
ここでは、ITを活用した高齢者の孤独死を防ぐ方法をご紹介します。
IoTデバイスやAI技術の進歩により、高齢者の生活を遠隔から見守ったり、健康状態をモニタリングしたりすることが可能になりました。
ご家族が遠方に住んでいたり、忙しくて頻繁に実家に帰ることが難しい場合でも、ITを活用した見守りサービスは安心のサポートとなります。
ぜひ、ここで紹介する様々なサービスを参考に、ご家族や不動産管理会社・オーナーの導入環境に合った対策を見つけてください。
生活環境に合った見守りロボットとは、主に一人暮らしの高齢者が普段の生活を送るだけで見守りができ、見守る中で体調の異変やいつもと違うということを検知し、必要に応じて家族や導入企業に知らせることです 。
ここでは株式会社IRISの見守り「Mimamo」を例に挙げ、見守りの主な3つの機能について詳しく説明します。

日常で必ず使うお手洗や洗面所にSIMが内蔵されているIoT電球を設置し、電気のON/OFFがない状態が続くと異常を検知します。
異常検知した際に通知を受け取ることで、万が一の事態に迅速に気づくことができます。
日常の電気のON/OFFで、異常を察知するシンプルかつ効果的な機能です。
部屋の中での動きをモーションセンサーで検知し、長時間にわたり動きが確認できない場合は異常検知の通知が届くシステムです。
異常検知の時間を変更したり、携帯のSMSでの通知も可能であったりと、細かい設定が可能なので、高齢者の方の生活により合わせた見守りが可能です。
これにより、転倒や意識不明といった緊急事態にも早めに異常に気づくことができるようになります。
電気の使用量をモニタリングし、通常の生活パターンからいつもと違う動きをしている際に異変を検知します。
たとえば、待機電力を含め、一定の状態が続いているなどの異常パターンを捉え、高齢者の健康状態を間接的にチェックする仕組みです。
AI技術を活用した見守りシステムでは、高齢者の日常行動をモニタリングし、設定された状況に応じて自動で家族や関係者に通知を送ります。
見守りロボットは、通常の生活の中で高齢の家族に負担をかけることなく、日常的な見守りを提供するため、安心して暮らせる環境を作り出すための大きな助けとなります。
最近では、ウェアラブル端末を用いて、高齢者の健康状態を24時間体制でモニタリングすることが一般的になってきました。
これにより、血圧や心拍数、歩数などの健康データをリアルタイムで把握することができます。
特に、異常な数値が検知された場合は、緊急対応が可能な医療機関や家族へ自動的に通知が送られます。
こうした技術は、一人暮らしの高齢の家族を守るために非常に有効な方法です。
緊急時対応のためのセンサーシステムは、高齢者が転倒や突然の体調不良などで動けなくなった場合に、自動的に救急連絡を行うシステムです。
これにより、高齢者が自力で助けを求められない状況でも救急車や家族に連絡が届くため、迅速な救命活動が期待できます。
一人暮らしの高齢者にとって、こうしたシステムは安全を確保するための大きな支えとなるでしょう。
遠隔監視カメラを設置することで、離れて暮らす家族が高齢者の日常の様子をリアルタイムで確認できるようになります。
特に、体調が悪化している場合や、普段と違う行動が見られた際に、すぐに状況を把握できるため、早めに対応することができます。
また、高齢者のプライバシーにも配慮しつつ、安全を確保できるようカメラの設置場所や監視範囲を調整することもできます。
孤独死を防ぐためには、IT技術の活用だけでなく、従来の対策も引き続き重要です。
ITを活用した見守りシステムや地域のつながりも大切ですが、訪問介護サービスや食事宅配サービス、さらに警備会社の見守りサービスを活用することも効果的です。
これらのサービスを組み合わせることで、高齢者の健康状態や生活状況を把握し、異常があればすぐに対応できる体制を整えることができます。それでは見ていきましょう。
訪問介護サービスは、専門のケアスタッフが高齢者の自宅を定期的に訪問し、健康状態や生活環境の確認を行うサービスです。
日常生活での困りごとや健康面での異常を早期に発見し、サポートすることができます。
一人暮らしの高齢者にとっては、定期的に人と会う機会を持つことが孤独感を和らげるだけでなく、孤独死のリスクを軽減する重要な対策となります。
訪問介護サービスでは、身の回りのケアだけでなく、簡単な日常会話や相談にも対応してもらえるため、高齢者にとって心の支えにもなります。
また、訪問介護を受けることで、家族や関係者も安心して日常の見守りを任せることができるのです。
食事宅配サービスは、高齢者向けに栄養バランスの取れた食事を定期的に届けるサービスですが、オプション機能として見守りサービスも提供しています。
スタッフが直接食事を届けることで、顔を合わせて高齢者の健康状態を確認し、異常があれば家族や医療機関に連絡することができます。
特に、毎日顔を合わせる機会がない一人暮らしの高齢者にとって、食事宅配は栄養補給だけでなく、見守りとしての役割も果たします。
また、定期的な接触を持つことで、生活リズムが整うという利点もあります。
食事宅配サービスを利用することで、一人暮らしの高齢者が健康的な食事を継続して摂取できる環境が整い、栄養不足による体調不良や、突然の異変に対しても早期対応することができます。
警備会社による見守りサービスは、セキュリティ技術を活用し、高齢者の安全を24時間体制で監視するものです。
自宅にセンサーを設置し、動きが一定時間確認できない場合や、緊急事態が発生した際に、警備スタッフが迅速に対応します。
特に、センサーによって自宅の異常を即座に検知することが可能なため、一人暮らしの高齢者が突然体調を崩した場合でも、適切な対応を迅速に行えます。
このサービスの利点は、高度な技術を使いながらもプライバシーを守りつつ、必要な時に的確なサポートを受けられることです。
警備会社の見守りサービスを導入することで、家族やケアに関わる人々も安心して見守りを任せることができ、孤独死のリスクを大幅に減らすことが期待できます。
高齢者の孤独死は、社会問題として深刻化しています。
一人暮らしの高齢者が増加する一方で、地域コミュニティの希薄化や健康問題など、様々な要因が重なり、孤独死のリスクが高まっています。
この記事では、孤独死を防ぐための具体的な対策を8つご紹介しました。
地域コミュニティとの連携や毎日の健康管理といった基本的な対策から、AIを活用したIT技術による見守りサービスまで、幅広く対策を取り上げております。
株式会社IRISの「Mimamo」による3つの見守り方法や、AIによる異常行動の検知など、最先端の技術を活用することで、より安心・安全な生活を送ることができます。
高齢者の孤独死を防ぐためには、ご家族や地域住民、そして行政が協力して、一人ひとりの高齢の家族に合ったケアを行っていくことが重要です。
高齢者とその家族、不動産管理会社・オーナーの安全と安心を守るために、今できる対策を始めてみましょう。